2023年2月10日 / 最終更新日:
2024年1月28日
聲の形
- 2016年放送
- 学園
基本情報
-
原作
大今良時
-
監督
山田尚子
-
シリーズ構成
-
-
キャラクターデザイン
西屋太志
-
音楽
牛尾憲輔
-
アニメーション制作
京都アニメーション
あらすじ
“退屈すること”を何よりも嫌う少年、石田将也。
ガキ大将だった小学生の彼は、転校生の少女、西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ。
彼女が来たことを期に、少年は退屈から解放された日々を手に入れた。
しかし、硝子とのある出来事がきっかけで将也は周囲から孤立してしまう。
やがて五年の時を経て、別々の場所で高校生へと成長したふたり。
“ある出来事”以来、固く心を閉ざしていた将也は硝子の元を訪れる。
これはひとりの少年が、少女を、周りの人たちを、そして自分を受け入れようとする物語――。
出典:
映画『聲の形』公式サイト
PV・予告映像
管理人レビュー
総合評価
89.6 点
89.6 点
-
物 語4.7
-
作 画4.5
-
声 優4.4
-
音 楽4.3
-
キャラ4.5
視聴からだいぶ時間が経っているので、今後見直した際に改めてレビューを書きます。
みんなのレビュー (5件)
平均評価
87.8 点
87.8 点
酷評するレビューもありますが、私はこの作品が描く登場人物たちの感情と成長の描写を深く理解し、感銘を受けました。主人公石田とヒロイン西宮の関係性は、彼らの心情を丁寧に織り交ぜながら展開し、視聴者に深い共感を誘います。
また、京都アニメーションが生み出した美麗な映像表現も見どころの一つ。原作とアニメ、両方を楽しむことで物語の全貌がさらに鮮やかに広がります。
この作品は人間の過ちと成長、そして変わる勇気を描く、何度でも観たくなる魅力があります。
監督の才能により、人間同士の微妙な心の動きが見事に表現され、映像美やキャラクターの魅力が加わり、全体として見事な作品に仕上がっていると思いました。
登場人物それぞれの感情が複雑に絡み合い、心情の変化が丁寧に描かれています。
特に石田と西宮の心情の変化は観る者の心を強く掴みます。
また、作品の教育的な側面もあり、特に先生の対応などが教育者としての問題を提起しています。
原作とアニメの相違点もありますが、京都アニメーションの美麗なアニメーションで描かれたこの作品は、一度は観る価値があります。
この作品を通じて、登場人物がどのように自分自身と向き合い、成長していくのかを見届けることは、多くの視聴者にとって貴重な体験となるでしょう。
登場人物たちはそれぞれの心の問題に直面し、成長していく過程が丁寧に描かれています。
特に西宮の声を担当する早見沙織さんの演技は素晴らしく、映像の美しさも際立っています。
しかし、主人公のいじめ行動には疑問が残ります。
その背景や理由が十分に説明されていないため、物語に対する理解を深めるのが難しい部分も。。
全体的には人間の弱さと強さを感じさせる、心に響く作品です。
耳の聞こえない少女・硝子と、彼女をいじめた少年・将也の心の成長を丁寧に描いています。
登場人物たちの心情の移ろいが細やかで、障害を持つ人の社会への影響と共感も見事に表現されています。
ただ、いじめの描写には疑問も残り、もっと深く掘り下げてほしかったところです。
全体的にはリアルで普遍的なテーマを扱い、京都アニメーションの魂を感じさせる名作です。